「ヒーブ視点」について

ヒーブ(heib)に出会う。

私が、ヒーブを知ったのは、約10年前。
日本ヒーブ協議会に参加しないかと、先輩から声をかけられたことからはじまります。
女性ばかりの勉強会でしたが、入会するだけの魅力がありました。
大手メーカーの女性の方々がほとんど、さらに、九州は魅力的な女性が多かったから。
大手企業の考え方やスキルに触れることは、日本の最先端のそれに身を置くことになるわけで、九州は福岡にいながら身近にノウハウを学ぶということが、私の住む広告・企画の世界やビジネスにはプラスだと感じました。
「ん、じゃあ、ヒーブって何?」と聞かれると、なかなか即答しにくい。なかなかストレートに表現はしづらい、ミステリアスなところがあります。
「ビーフ協議会、お肉の食べ方の協会ですか?」などと、ダジャレ交じりに男子諸君がからかうのだけれど、かえって、そのくらい分かりやすい表現ができたら苦労しないのになぁと思います。

 

ヒーブとは、Home economists in business の略

ヒーブ(HEIB)とは、Home Economists In Businessの略で、「企業内家政学士」と呼びます。発祥はアメリカと言われ、企業と消費者のパイプ役を果たすことを目的に、狂騒の20年代と言われた1923 年、経済成長著しいアメリカの家政学会の一分科会として設立しています。企業が消費者問題に取り組む先駆けとなりました。
日本は、1970年代に大衆消費社会の到来を受け、米国の「ヒーブ」概念が取り入れられるようになります。米国と異なるのは、家政学部出身にこだわらず消費者関連部門で働く女性たちが集まっていることです。

1978年には企業と消費者を結ぶパイプ役として「日本ヒーブ協議会」が設立。メンバーには、お客様相談窓口や商品開発、マーケティング、商品テスト、広報などの業務に携わっている人が主なメンバーです。 

ヒーブ活動では、軸足は、企業活動におきます。
消費者側から物申すのではなく、消費者の声を土台に、自分たちの企業に取り入れると、こんなアクションをするべきだ。こんなことが必要だ。こんなことは改善するべきだろうと…。企業者ゆえにたゆまないスキルアップが必要で、よりよく消費者の声を企業内に届けるためにも、自身の成長が必要になってきます。

 

ヒーブ視点は、一つの価値観

広報や広告の仕事では、企業の声をお客様に届けるため、それがイメージや販売に直接かかわるために、企業の価値観が必要とされます。ルールというような縛りではなく、世界観のようなもの。企業、もしくはある主体者から発信をするとき、意図や目的を相手の心にストンと落とすには、視点が“我”にあっては難しいのです。
さらに、ヒーブ視点を学ぶと、一つの事象を多面体で見て表現することもでき、企業活動や主体者に軸足を置いた消費者の視点というのは、なんと消費者にとって、素直で、やさしいのだろうとも思います。バランス感覚に満ちた視点があるのです。

さて、次回は、少し具体的な話をしていきましょう。     岩井美樹

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