クチナシー映画『旅情』に咲く恋

年間を通じて丁寧に育てるクチナシ

6月、そろそろツツジも終わった頃。クチナシの花が真っ盛りです。
甘やかな香りを辺り一面に漂わせ、緑の葉っぱが目にまぶしいつややかさです。
でも、うっかりしていると、青虫(オオスカシバの幼虫)に、葉も花芽も食べられてしまいます。
はじめの頃は、羽を持つきれいな蜂だと思っていたのですが、オオスカシバと言う蛾なんですね(驚~涙)。
殺虫剤をかけたりすると、その後、鳥が食べに来るので、またまた驚愕。自然はすごい、人間の行いで生態を変えるのはイケナイ!と思い、定期的な駆除に変えました。

今日は、こんな育て方のちょっとした苦労話だけでなく、素敵な映画の話をお届けしたいと思います。

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『旅情』(1955)とガーディニアの花

学生時代、マキノ雅弘監督のもとで役者修行に励んでいた私は、週に1回以上は必ず、舞台や映画館に足を運んでいました。そこで出会ったのが、キャサリン・ヘップバーンの『旅情』(1955)です。
原題は『Summertime(サマータイム)』。
監督は、デヴィッド・リーン。『アラビアのロレンス』、『戦場に架ける橋』、『ドクトル・ジバゴ』などを撮った方。

映画は、アメリカで婚期を逃した女性が、イタリアのヴェニスに旅をして、そこで知り合った男性と恋に落ちる話です。
この映画で描かれるのが、ガーディニアの花(クチナシ)。

満月の夜の花のプレゼント、甘い恋。
しかし、暗示するかのように川の流れにガーディニアを落としてしまう女。
流れていく花を拾えない男・・・。
そして、感動のラストシーンへ。

キャサリン・ヘップバーンの手を振るシーンは、とても美しく、
花一輪に託された愛を受け止めて列車で去る、大人の恋が、とても輝いて見えました。

花が見事にあらわした切ない恋、代表的な映画の一つだと思います。
                        (記:岩井美樹)

 

 

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